JIS規格における筆記試験条件

JIS規格における筆記試験条件

筆記試験は手作業で行うわけではなくボールペンを筆記試験機にセットして行うが、各規格では筆記試験を行う際、筆記試験機を次の各条件にセットするよう定められている。

  油性(S 6039 8.2) 水性(S 6054 8.2) ゲルインキ(S 6061 8.2)
超極細字用 超極細字用以外
筆記力 1.5(±0.1)N 1(+0 -0.3)N 0.5(+0 -0.1)N 1(+0 -0.3)N
筆記角度 75(±5)° 60(+5 -0)°と70(+0 -5)°で試験し、よい方の角度
筆記速度 4.5(±0.5)m/分
筆記パターン 線ピッチ1~5mmで連続螺旋
(円周100mm)
線ピッチ2~5mmで連続螺旋(円周100mm)
下敷き 磨かれたステンレス鋼板

筆記距離に大きく影響を与えると思われる筆記力(筆圧)は水性・ゲルインキ(超極細字用以外)では油性の2/3、ゲルインキ(超極細字用)では1/3となっている。従来の油性より粘度を下げたいわゆる低粘度油性は一般に筆記距離が短めになっているが、実際の筆記状況では粘度が低い分筆圧も従来の油性ほど強くかけなくても書けるので、仮に水性やゲルインキ並の筆記力で試験すればもう少し筆記距離が延びる可能性がある。
またゲルインキでは超極細字用(0.40mm未満)と超極細字用以外(0.40mm以上)で筆記力の条件が倍違うため、0.38mmと0.4mmではたとえインク量などボール径以外の条件が全て同じで実際の筆記状況ではほとんど差がなかったとしても、試験結果では大きく差がつく可能性がある。
ステンレス鋼板ではなく柔らかい下敷きを使用したりインクを吸収しやすい紙を使用すれば実際の筆記距離は試験結果より短くなる可能性があり、自動車のカタログ燃費のように、実際の使用状況における筆記距離とは必ずしも一致しない点は注意が必要である。

  • 最終更新:2021-03-12 19:48:37

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